タイガーアイの原石から研磨加工しリングにしたい!
こんにちは!前回の記事【タイガーアイのタンブル原石をネームプレートに作成研磨加工】のお客様が、残りの石を使用してリングにしたいとの、ご依頼です。前回のネームプレートの加工をまだご覧になってない方はそちらも是非ご覧ください!
今回はお客様の加工のご依頼で『タイガーアイ』のタンブル原石からリングになるまでの加工についてご紹介していきたいと思います。
リングのデザインについて
お客様が、前回のブログでご紹介したネームプレートのご依頼相談に来た時に、職人が見たところ、ネームプレートを作成した後に、石が余るので、作成後残った石はどうするか?の相談の時に、リングを作成したい!とご依頼を受けました。
リングのデザインについては弊社のオリジナルジュエリーのリングを見て、似たような感じのリングを作成することになりました。
こちらの二つのリングを組み合したデザインでタイガーアイのリングを作成することになりました。今回はシルバーでの作成です。
左側にのリングの枠をベースに右側のサイドのデザインを参考にしました。
またお客様かのご要望で、名前を入れたいとのことでしたので、それを含めてデザインを作成しました。
左のデザインで名前の彫る場所は、右側のように真ん中に入れることになりました。
タイガーアイの原石をリングにする加工方法
今回のタイガーアイのデザインはカボション加工になります。
天然石のカボション加工は、宝石や装飾品に使われる滑らかで丸みを帯びた形の石を作るための加工方法です。
カボション加工は手間と時間がかかる工程ですが、完成したときの美しい輝きと独特の手触りは、手作りならではの魅力があります!
1、石どり
天然石の荒削り(ラフカット)を行い、適切なサイズに整えます。こちらは、前回の記事で石どりをした時に、リング用に小割機械でリング用に切断をしていました。
2、卓上研磨機器で成形
・研磨機の荒い目の番目を使い、、石の輪郭をカボションの基本形(楕円形や丸形)に整えます。この段階では、裏面を平らにし、上面を丸くドーム状にする形にします。
・番目を替えていき、4段階に変えていき、石の表面を削り、滑らかで均一な曲面を形成します。この段階では、石の曲線や高さを微調整して仕上げに近い形にします。
・磨きの工程で、非常に細かい研磨剤を使用して表面を磨きます。
3、リング枠作成
枠を作成していきますが、こちらオリジナルで、すべて手作業で原型を作成します。
・原型を作成。デザインを確認しながら作成します。
・鋳造(キャスト)工程。高温で溶かした金属を型に流し込み固めます。
・枠削りある程度カタチを作り、925刻印もします。
・タイガーアイを枠にはめる石留め加工
石の上下の向きがあるのでお客様に向きを決めてもらいました。
このように比べてみると印象がかなり変わります。お客様は2番に決めました。
石留めは失敗すれば石を傷つけてしまうリスクもあるため、集中力と経験が求められます。
・お名前彫刻。その後に彫刻をした彫刻面を整え完成。
タイガーアイリング完成!
いろんな工程を進めて完成しました!
とてもかっこいいリングになりました!
まとめ
タイガーアイのリングを天然石のタンブル原石から加工する難しさは、石の個性を最大限に生かしながら、細やかな手作業を重ねる点にあります。まず、硬度の高いタイガーアイを適切に切断・研磨し、美しいキャッツアイ効果を引き出すには、繊細な技術と経験が必要です。また、リングの枠作りでは、石の形や大きさに合わせた精密なデザインと金属加工が求められます。このプロセスは困難ですが、完成したリングには手作りならではの温かみと、唯一無二の美しさが宿るのが最大の魅力です。
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